海外新作ミュージカル『An American in Paris』(パリのアメリカ人)出演バレエダンサー公開オーディション開催!
劇団四季が、2019年1月から8月に東急シアターオーブ(渋谷区)とKAAT神奈川芸術劇場(横浜市)で、新作ミュージカル『An American in Paris(パリのアメリカ人)』の上演を検討していると発表しましたね。
(「検討している」という表現が微妙なところで若干気にはなりますが…。)
『An American in Paris(パリのアメリカ人)』と言えば、これまで劇団四季が度々上演している「クレイジー・フォー・ユー」の作詞/作曲のコンビでもある、アイラ・ガーシュウィンとジョージ・ガーシュウィン兄弟によるもの。
元々は1920年代にパリで過ごしたジョージ・ガーシュウィン作曲の標題音楽・交響詩で、「ラプソディー・イン・ブルー」と並んで有名な作品です。
その音楽を基に、ヴィンセント・ミネリ(ライザ・ミネリのお父さん)監督、ジーン・ケリーとレスリー・キャロンのコンビで映画化されたのが1951年。
この時、レスリー・キャロンはまだ二十歳前で、そのデビューは鮮烈な印象を残しました。
2005年にバレエ版の作品も制作されていますが、今回劇団四季が上演を検討しているのは、2014年に制作、2015年にブロードウェイに進出したバージョンです。
トニー賞では12部門で候補作品となり、振付け賞をはじめ4部門で受賞しました。
今回は、バレエダンサーの公開オーディションが開催されます。
クラシック・バレエをメインにしているダンサーにとっては、自分の得意分野を生かして活躍の場を得る絶好のチャンスですね!
「パリのアメリカ人」オーディション情報が公開されている劇団四季公式HPはこちら。↓↓↓
#劇団四季 #ミュージカル #オーディション #パリのアメリカ人 #オーディション #クラシックバレエ
タップダンスについて知っておくべきこと
劇団四季のオーディション募集部門「ヴォーカルクラシック」「ヴォーカルポピュラー」「演技」「ジャズダンス」「クラシックバレエ」の中にはありませんが、劇団四季のミュージカルの舞台を目指す上で非常に重要なものにタップダンスがあります。
〈タップダンスのスタイル〉
アメリカ南部の黒人のダンスとして生まれたと言われているタップダンスは、靴底のつま先(ボール)とかかと(ヒール)に“チップ”と呼ばれる金属の板をつけて、それで床を踏んだり蹴ったりしたながら音を鳴らし、リズムを刻みながら踊るダンスです。
元々は黒人音楽であるジャズに合わせて踊られることが多かったタップダンスですが、音楽がさまざまなジャンルに多様化していくのにしたがって、今ではタップダンスもさまざまなスタイルが生まれています。
大きく分けると、かかと(ヒール)を多用してビートを重視するリズムタップと、つま先(ボール)を中心に音を鳴らすプレーンなステップだけではなく、カラダ全体の動きも重視して曲に合わせて上半身も表現することに使うシアター(ミュージカル)タップのふたつのスタイルがあります。
ちなみに、リズムタップにしろミュージカルタップにしろ、ダンスと言っても元々は足(靴底)をふみ鳴らすものなので、クラシック・バレエのレッスン歴が長い人は、足首の使い方が全く違うタップダンスに苦労する場合が多いです。
〈劇団四季作品のタップダンス〉
ですが、劇団四季の作品の中でも、「キャッツ」や「クレイジー・フォー・ユー」など、タップが出てくるミュージカルは多い(「コーラスライン」の中でも、タップシューズは履きませんが、タップのステップを踏むシーンが出てきます。)ので、タップダンスの出てくるいろいろな作品を観て、早めにレッスンを始めておくのに越したことはありません。
劇団四季の俳優・脇坂真人さんが「クレイジー・フォー・ユー」の中のタップステップを教えている動画が公開されていますから、紹介しておきますね。
逆に言えば、クラシック・バレエやジャズ・ダンスと比べてレッスン経験者が少ない点や、比較的体が硬くてもそれがダンスの優劣を決める要因になりにくいという点では、今からはじめても自分の武器にできる可能性があるとも言えますね。
〈タップダンスのスターたち〉
アメリカのミュージカル映画では、フレッド・アステアやジーン・ケリーの作品をはじめ、タップをメインにしたものもたくさんありますし、そうしたミュージカル作品を観て育ったような人たちが、その後のブロードウェイ・ミュージカルで活躍し、スタッフに転向した、というケースもかなりあります。
一方で、グレゴリー・ハインズやセビオン・グローバーのように、黒人でタップの名手であることから脚光を浴び、その後、舞台や映画で活躍をしていくというような例もあります。
Gregory Hines & Sammy Davis Jr
〈タップダンスのオススメ教材〉
アメリカでは、ブロードウェイを目指す若者から趣味で楽しむお年寄りまで、本当にタップダンス人口が多く、タップを教えるスタジオや教本、教材もたくさんあります。
その中でも、タップ教材の決定版とも言うべきものに、“I hate exercise, I love to Tap”があります。
これは、アルフレッド・ヒッチコック監督作品「間違えられた男」や、1970年トニー賞受賞「アプローズ」への出演、1975年から1984年まで続いた人気TVシリーズ「One day at a Time」のヒロインで活躍したボニー・フランクリンがインストラクターをつとめるビデオで、日本でも数多くのタップ・インストラクターが参考にしているもの。
「タップダンスを習ってみたいけど、近くに通えるようなスタジオがない。」というような方には、わかりやすくてオススメです。(解説は英語ですが、ステップ自体はとても丁寧に進んでいくので理解しやすいです。)
〈タップシューズについて〉
タップシューズで一番メジャーなのがカペジオ(テレトーン)です。
(女性の場合、ヒールのあるタップシューズも履きますが、初心者のうちはこういった形のものの方がレッスンしやすいです。)
是非、タップダンスのいろんな作品を観て、研究してみて下さいね。
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劇団四季オーディション応募書類は?
劇団四季オーディションの応募書類について知っておこう
劇団四季のオーディション情報は、オーディション開催が決定すると劇団のHPで公開されます。
そして、そのHPから所定の書式をPDFでダウンロードできるようになっています。
通常、ダウンロードできる内容は・・・
- 履歴書・芸歴書
- 募集要項
- 記入上の注意事項
となっていて、履歴書・芸歴書は2枚目にバストアップ(上半身)と全身の写真(キャビネサイズ)を張り付けて提出するようになっています。
今回の記事では、「ノートルダムの鐘」オーディション開催の際のオーディション応募要項・提出書類を例にあげながらお話をします。
履歴書については、現住所、連絡先、学歴・職歴、家族構成など、通常の履歴書に記入する項目があります。
劇団四季オーディション応募用の芸歴書にはどんな項目が?
芸歴書については、レッスン歴(声楽・舞踊・演技)と舞台歴、その他声域(五線譜に記入)などの項目を記入して提出するようになっています。
募集要項には、募集部門・契約形態・応募資格・応募書類・応募方法・書類〆切・審査日程・審査場所・応募書類郵送先・お問い合わせ、などの内容についての説明書きがあります。
劇団四季オーディション応募の際の「記入上の注意」を必ず確認
さらに、記入上の注意事項については、「どんな先生の下で、週に何回、何年レッスンに通っているか?」といった内容や「声域は五線譜でどこからどこまでで、声種でいうとソプラノ・メゾ・アルト、テノール・バリトン・バスのどれか?」ということについての記入の仕方が具体例として示されています。
提出する音源(せりふ、歌)についても、エコーをかけない、CD/MDデッキで再生可能なモードで録音する、などの諸注意が描かれています。
こういった情報(内容)についても、事前に調べて心構えをしておかないと、いざオーディション情報が公開になって応募しようとしても、いろいろな準備に手間取って提出期限までに間に合わなかったり、自分としても納得がいかないようなものを泣く泣く応募書類として提出しなければいけなくなります。
<オーディション提出用写真をどこで撮影するかについて>
中には、「家族や友達に撮ってもらった写真を提出しよう」と考える人がいるかも知れませんが、その人がプロのカメラマンでない限りは絶対に避けるべきでしょう。
例え、抜群のスタイルやルックスの素晴らしいダンサーであっても、撮影するのが素人であったら、出来上がってくるものはどうしても素人レベルのものになります。
まず、書類審査を通過できなければ、実際にあなたの可能性を審査員にその目で見てもらうことはできません。
ですから、時間とお金をかけて、オーディション用、もしくは宣材(宣伝材料の略語です)写真のプロに撮影してもらうのが一番です。
ただし、だからと言って、必ず「劇団四季オーディション合格実績」があるスタジオでなければいけないというわけではありませんし、何万円もするような金額を払わなければいけないわけでもありません。
もちろん、写真撮影スタジオは星の数ほどありますから、その中から自分にあったスタジオを見つけ出すことは簡単ではありませんけれど…。
参考までに、こういった良心的な価格で撮影をしているスタジオもあります。
(しかも、CD-Rに焼いたデータもプランにありますから、とても便利です。)
複数のスタジオのプランや値段を比べて、検討してみるのが一番です。
オーディションは「備えあれば患いなし」です。
いざ、オーディション開催となった時に慌てることのないように、今から準備を進めておきましょう。
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ヴォーカル・ポピュラーについて知っておくべきこと
劇団四季のオーディション募集部門「ヴォーカルクラシック」「ヴォーカルポピュラー」「演技」「ジャズダンス」「クラシックバレエ」の5部門のうち、「ヴォーカル・ポピュラー」について考えてみましょう。
ミュージカルというのは、実にさまざまなジャンルの音楽を扱います。
「サウンド・オブ・ミュージック」のように比較的クラシックに近いものもあれば、「ジーザス・クライスト・スーパースター」のようにロックのものもあります。
同じように、「オペラ座の怪人」と「マンマ・ミーア」と「ライオンキング」では、音楽のスタイルもかなり違いますよね?
つまり、劇団四季のオーディションをひとくちに「ヴォーカル・ポピュラー」で受験すると言っても、そこにはかなり幅の広さがあるということ。
ただ、共通して言えることは、「もし、合格して劇団四季の舞台に立った場合、ハンドマイクで歌うことはまずない。」ということでしょう。
ミュージカルの舞台で使うワイヤレスマイクはほとんどの場合、タバコの箱を薄くしたような送信機から伸びるコードの先に付いた、鉛筆の先ほどのマイク部分(ヘッドと呼びます。)をおでこか、耳のあたりにセットして歌い演じます。
カラオケのように、
ハンドマイクを自分の口に近づけることはできません。
つまり、「ささやくように歌っている」ように聞こえても、
舞台上の俳優は実際にはある程度の声量(音量)は出している
ということなんです。
その状態で週に何回も公演を務めるためには、やはりヴォーカル・トレーニング(ボイス・トレーニング)が欠かせないということになります。
ただ、クラシックの声楽と違って、いろいろなリズム、スタイル、グルーヴ感(“ノリ”というやつですね。)のある音楽を歌いこなさなければなりませんから、
普段からいろいろなジャンルの音楽を聴いておくことが大切です。
合わせて、英語の響きや言葉のリズム感に慣れておくことも大切ですね。
劇団四季で上演されるミュージカル作品のほとんどは、元々英語で書かれたものがほとんどですから、
英語の響きや言葉のリズム感を持っていることは、ヴォーカリストにとって非常に武器になります。
ミュージカルの本場アメリカでは、日本と違ってポップスやミュージカルの発声を教えられるボイス・トレーナーがたくさんいますが、その中でも一番有名なのは、なんと言ってもマイケル・ジャクソンをはじめ、ライザ・ミネリやその他あらゆるジャンルのスターたちがレッスンを受けたセス・リッグズ氏でしょう。
今、ポップスやミュージカルを教えている指導者も、なんらかの形でセス・リッグズさんのメソッドで学んで、それをアレンジして教えている人がほとんどの筈です。
その他では、バークリー音楽院が非常に有名で、
音楽の世界では、この学校のメソッドがポップス・コンテンポラリーの世界的な標準になっています。
音楽のグルーヴ感を身に付けるという点では、むしろ海外のメソッドやノウハウから直接学んだ方が、上達が早いです。
下に、ポピュラー・ヴォーカルの声の出し方を独学でも学べるスグレモノを紹介しておきます。
参考にして下さい。
<セス・リグス “Singing for the Stars”>
Singing for the Stars: A Complete Program for Training Your Voice |
マイケル・ジャクソンのヴォイス・トレーナーであるセス・リグス自身が説明をしながら、実際の男女のシンガーの見本に合わせて声を出しながら練習できる教則本(CD付き)。
【スピーチ・レベル・シンギング】と呼ばれる、世界のトップ・シンガーを育てたセス・リグスのメソッドがいちから学べます。
<ローランド/ヴォーカル・トレーナー>
さまざまなジャンルの音楽の歌い方を、バンドの演奏をバックに練習できるヴォイス・トレーニング用マシン。
ピッチ(音程)の乱れを目で見て、自分の声は録音でチェックできる機能がついてます。(※バークレー音楽院のヴォーカル・メソッドで作られていて、テキスト1冊まるまる付いています。)
Roland VT-12 Vocal Trainer Tutorial
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ヴォーカル・クラシックについて知っておくべきこと
劇団四季のオーディション募集部門が「ヴォーカルクラシック」「ヴォーカルポピュラー」「演技」「ジャズダンス」「クラシックバレエ」の5部門のうち、「クラシック・バレエ」と並んで高いレベルで競われるのが、「ヴォーカル・クラシック」でしょう。
現在は退団していますが、石丸幹二さんをはじめ、主役級で活躍するシンガーのかなりの人たちが東京芸大無いしは他の音大声楽科出身の人たちです。
特に、「オペラ座の怪人」を中心としたアンドリュー・ロイド・ウェバー作品は高い歌唱力を必要とするものが多いことから、音域的にも技術的にも専門的に学んでいることが要求されるのです。
一般的にクラシックの声楽と言うと、「マイクを使わず大きな声で、人より低いところや高いところが楽々出せる」という発声のことだけが連想されがちですが、実は音大の声楽科で学んだ人たちが持っている能力は他にもあります。
そのうちのひとつが、読譜力。
音楽の世界では、ソルフェージュという言い方をしますが、楽譜を読んだり、耳で聴き取ったりする能力です。
そして、もうひとつが、楽典。
楽譜に書いてある音の高さと長さ以外の情報(テンポ記号とかリピート記号など)を読み取る知識です。
発声・ソルフェージュ・楽典。
この3つの力を持っているから、A・L・ウェバーをはじめとする複雑な音楽を、音大声楽科出身の人たちは、いとも簡単そうに歌い演じてみせることができるんですね。
発声に関しては、劇団四季のミュージカルの場合、ワイヤレスマイクを付けているので、中には「大きな声は必要ない」と考える人がいるかも知れません。
でも、オーケストラやバンドの演奏に合わせて感情的に大きな表現をしなければいけないミュージカルの場合、いくらマイクを付けているといっても小さな声で喋ったり歌ったりして済むはずもありません。
ロングラン公演の場合、それを週に7回とか8回大勢のお客さんの前でやるわけですから、出来不出来のないようにしっかりとした声の出し方を身につけておく必要がありますよね?
そのためにも、
マイクに頼らずしっかりと声を出せるクラシックの声楽の基礎を身に付けている俳優が必要とされるわけです。
大きな声で繰り返し練習を重ねて、安定した声量と音域を手に入れる。
繰り返しの大切さという意味では、演技もダンスも歌も、変わりはありません。
幸い、自分でピアノが弾けなくても、一人で繰り返し練習するのに適した教材等も比較的簡単に手に入ります。
今、劇団四季の舞台で華やかなスポットライトを浴びてミュージカルナンバーを歌っている俳優さんたちも、みんな孤独にコツコツと練習を積み重ねて来ている筈です。
石丸幹二さんや沼尾みゆきさん、その他劇団四季で活躍してきた東京芸大声楽科の人たちが学んだものと同じ教材で学ぶことがクラシック・ヴォーカル上達の近道です。
〈クラシック声楽発声教本の定番・コンコーネ50番中声用〉
〈クラシック声楽ソルフェージュ教本の定番・コーリューブンゲン〉
〈楽典・東京芸術大学声楽科受験の定番〉
〈初心者向け発声教本のおすすめ・自習用CD付きで便利〉
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クラシック・バレエについて知っておくべきこと
劇団四季のオーディション募集部門、「ヴォーカルクラシック」「ヴォーカルポピュラー」「演技」「ジャズダンス」「クラシックバレエ」の5部門のうちのひとつである「クラシック・バレエ」 。
おそらく、劇団四季のオーディションの中では「ヴォーカルクラシック」と並んでレベルの高い分野と言って良いでしょう。
その理由は、まず、
クラシック・バレエのレッスン経験者の数が他のジャンルと比べて全国的にかなり多いこと。
そして、日本のクラシック・バレエのレベルが、ローザンヌをはじめとしたバレエ・コンクールの入賞者を例に出すまでもなく、一般的にかなり高いこと。
更に、そうした高いレベルのジャンルであるにも関わらず、なかなかダンサーとして食べていくのが困難なこと。
こうした状況の中、学校の芸術鑑賞やその他の機会に劇団四季のミュージカル公演を観て、自分の活躍の場として四季にチャレンジしようと考えるクラシック・バレエ経験者(特に女性)は、年々増える傾向にあります。
コンクール入賞経験者や、かなり大きな舞台でプリンシパルをつとめた経験を持つような人たちが、劇団四季のオーディションを「クラシック・バレエ」コースで受験するのです。
となれば、劇団四季を「クラシックバレエ」コースで受験して合格するためには、
例え研究生でチャレンジするとしても、かなりのレッスン歴と実力が伴わない限りは難しいことになります。
更に、
劇団四季はあくまで“劇団”であって、バレエ団やダンス・カンパニーではありません。
演技や歌唱にも通じるような表現力、ダンス以外のことにも挑戦しようとする前向きな意欲がアピールできるようでなくてはいけません。
また、これまで演技や歌唱を学んできて、これからダンスを学んでいこうと考えている人も、劇団四季に入団した場合には、クラシック・バレエをメインにしたダンスレッスンを受けることになります。
実際、クラシック・バレエ以外のダンス、ジャズ・ダンスやタップ・ダンス、それ以外のダンスでも「プリエ」「バットマン」「ピルエット」「パッセ」などの、元々クラシック・バレエで使われている用語(動き)がダンスをやる上での共通語になっていますから、例えダンサーでなくても、ミュージカルに出演する場合には最低限必要な知識(と技術)になってきます。
ですから、実際に身体を動かすことはもちろん、本やDVD等でクラシック・バレエをはじめとしたダンスを観て、用語や動きを知っておくことはとても重要です。
劇団四季の俳優さんたちは、横浜市あざみ野にある劇団の稽古場や、劇場のリハーサル室での日々のレッスンはもちろん、地方公演の会場ロビーなどでも、クラシック・バレエのバー・レッスンを欠かしません。
「オーディション受かったら、一生懸命勉強します。」
では、到底間に合いませんよね?
<まずは用語をしっかり押さえましょう>
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<用語と動きがどんな風につながるか、目で見て覚えることも大切>
バレエ用 新・バレエ上達練習法(DVD、テキスト オンライン動画セット) 新品価格 |
クラシック・バレエはシアター系(劇場で踊られるダンス)全ての基礎になるものですから、例えプロになっても終わりはありません。
「千里の道も一歩より」「継続は力なり」です。
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ジャズダンスについて知っておくべきこと
〈ジャズダンス〉
劇団四季のオーディション募集部門、「ヴォーカルクラシック」「ヴォーカルポピュラー」「演技」「ジャズダンス」「クラシックバレエ」の5部門のうちのひとつである「ジャズダンス」。
最近では、いろいろなダンス・スタジオのレッスンに「ジャズ・ヒップホップ」や「ジャズ・ファンク」といったレッスンも盛り込まれています。
「でも、ヒップホップやファンクというのは…ジャズじゃないんじゃないの!?」
そんな疑問を持つ人も多いのではないでしょうか?
というわけで、今回は「ジャズ・ダンス」についてまとめてみました。
20世紀初頭にこのダンスが誕生したときは、文字通り「ジャズの音楽に合わせて踊る」ダンスで、それまでのクラシックのスタイルを破壊するような、先進的なダンスでした。
〈まずは、“アイソレーション”〉
その特徴は、“アイソレーション”という、
ボディーの上半身(スクエア)を固定せずに柔軟に動かす
点で、そこがクラシック・バレエの技術との一番大きな違いです。
ところが、ジャズという音楽ジャンルがさまざまな方向へと進化して音楽的にも細分化されてしまい、ジャズダンスというスタイルそのものもダンスシーンの中でスタンダード化してしまったことなどから、“ジャズで踊る”という表現自体が、だんだんと意味を持たなくなっているのが現実です。
そのため今は、ジャズダンスはどんな音楽でも踊るスタイルがほとんどで、そこで使われる音楽もいわゆる“ジャズ”であることの方が少ないぐらいなんですね。
ただし、ダンスのスタイル以外にも、身体の鍛え方からボディコントロール、洗練された練習法、感情表現の幅広さなど、
ジャズダンスのベースになっているのは、クラシック・バレエです。
最初に書いたように、最近ではヒップホップにジャズを取り入れたスタイルなども人気がありますが、ストリートダンスにはないテクニックやステップが多いジャズダンスは、ミュージカルで一番メインとなるシアター・ダンスの基本です。
〈シアターダンス〉
ブロードウェイのダンス・スタジオでは、とてもメジャーなクラスです。
言葉の通り舞台(劇場)やショーの為のダンスのことを言います。
基礎にはバレエ、ジャズを必要とするダンスで、シアター・ダンスはそれを使って更に“表現するダンス“なんですね。
ハットやステッキのような小道具を使った振付けや、キャラクター(登場人物)の描写にウェイトを置くなど、見せる為のテクニックや表現力を必要とするのもシアター・ダンスの特徴です。
〈ジャズダンスの父・ルイジ〉
ジャズダンスを体系化したのは、ジャズダンスの父とも呼ばれた、ルイジ・ファチュート氏です。
交通事故によって半身不随となって彼は、ダンスのテクニックを利用した独自のストレッチによるリハビリで奇跡的な復活を遂げます。
実は、そんなルイジにダンス(クラシック・バレエ)を教えたのは日本人なんです!
その人の名前は、伊藤道郎(イトウミチオ)。
モダンダンスの創始者でもある伊藤道郎は、当初声楽を学ぶために海外に留学しますが、外国人とのあまりの声量に違いに声楽の道を断念。ダンスに転向したと言われています。
当初リトミックからスタートし、その後、自身の身体の小ささを逆手に取るようなダンス・スタイルや表現力を身につけて、ヨーロッパやアメリカで注目を集める存在になっていきます。
ルイジはそんな伊藤道郎のもとでダンスを学び、事故で半身不随となった失意の底から、バレエのエクササイズを繰り返し行うことで奇跡的な復活を遂げるのです。
生前、日本にも来日してレッスンをされています。
その際のインタビューの様子がこちらで読めます。
また、ルイジのエクササイズを紹介している動画もあります。
参考になりますから、是非ご覧になってみて下さい。
〈知識とイメージを増やしておこう〉
特に、地方でレッスンを受けながら劇団四季のオーディションを目指す場合、地元で受けられるレッスンが必ずしもシアターに繋がるダンス・レッスンではない場合もあると思います。
そういう場合は、自分なりに本やDVD、インターネットで動画を視聴するなどして、ジャズ・ダンスやシアター・ダンスについての知識とイメージを増やしていくことも重要です。
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