ダンサーの腰痛について知っておくべきこと
クラシックバレエダンサーは特に要注意!
ミュージカルの舞台を目指すダンサーにとって、クラシックバレエはダンスの中でも最重要と言ってもいいジャンルです。
実際にミュージカルの舞台に立っているダンサーでも、ストレッチやバーレッスンは毎日欠かさず取り組むメニューです。
もちろん劇団四季の俳優さんたちも例外ではありません。
劇団四季のようにロングラン公演が当たり前のプロ集団といえども、いいえ、むしろプロ集団だからこそ、そうした基礎訓練の大切さを身を以て知っていると言っても良いでしょう。
プロのダンサーだからこそケアーを大切にする
プロのダンサーが、そうした基礎訓練と同じく絶対に怠らないものがあります。
それは・・・“ボディーのケアー”
スポーツ選手同様の激しい動きを伴うミュージカルのダンス。
ミュージカルの俳優として、毎日欠かせない基礎的なトレーニングであるクラシックバレエのレッスンと同じくらい大切なのが、マッサージや整体、鍼灸などの身体のケアーです。
客席から観ていると華やかなミュージカルの舞台ですが、ダンサーというのは肉体的には(想像以上に)過酷な仕事です。
劇団四季の俳優さんやダンサーさん、歌い手さんも、皆さん休演日にはマッサージなどで
疲労を溜め込まないように身体をほぐしてもらったり、故障箇所の治療をしたりしている
ようです。
ダンサーにとって一番の大敵が腰痛
ダンサー、特にクラシックバレエダンサーにとって一番の大敵と言っても過言ではないのが・・・
腰痛。
中には持病と言ってもいいレベルの腰痛に苦しみながら、腰痛と戦いながら舞台に立ち続けているのが現実だったりします。
そして、その腰痛、治療よりずっと大切なのが予防なのです。
劇団四季の舞台のように毎日が本番のミュージカルの作品で踊り続けるということは、肉体的にはもちろん、精神的にもかなり大変なことのはず。
そうした中で疲れが溜まっていくことは、故障や怪我の原因になりかねません。
ですから、予防のためにも定期的にマッサージに通ったりして
自分の身体をケアーしておくことは、プロとして当然の義務とも言えますよね?
旅公演(ツアー)の時はどうするの?
でも、日本全国でたくさんのミュージカルを上演している劇団四季の場合、子どもミュージカルのように移動続きで一箇所に長期滞在できないような旅公演(ツアー)もありますよね?
そういう場合には、普段身体のケアーをしてもらっているマッサージや治療院には通えません。
劇団四季の俳優さんやダンサーの皆さん、一体どうやってケアーしているんでしょうか?
実は皆さん、旅先で持って歩く荷物の中にいろいろなマッサージグッズなど持ち歩いているダンサー、俳優の方が多いようですよ。
本番はもちろんですけど、飛行機に電車、バスやタクシーと乗り物での移動も多いはずですものね。
プロ野球の選手やオリンピックの代表だったら、専属トレーナーが付いているレベルの話です。でも、劇団四季のそうした旅公演(ツアー)に専属トレーナーが付いて回るなんて話は(残念ながら)聴いたことはありません。
劇団四季の皆さんの様子を見ていると、
「本当にこの舞台を創り、お客さんとその時間を共有するために今ある力を出し切って演じ、歌い、踊ってくれているんだなぁ。」
という気持ちと感動で一杯になります。
これから劇団四季を目指すダンサーにとっても・・・
今、この記事を読んでくれているあなたが、もし劇団四季を目指しているとしたら、あなた自身も身体のケアーを怠ることなく毎日のレッスンに励んで欲しいと思います。
近い将来、劇団四季の舞台を支える人となれた時に、腰痛に顔を歪めながらも明るい笑顔でお客さんの前に立たなければならないとしたら・・・悲しいことですよね?
身体をいたわることは毎日のレッスンと同じくらい、場合によってはレッスンより大事な場合もあるのです。
このブログは腰痛の医学的な知識や治療法を解説するような専門的なものではないので、ここにそういった内容を載せるようなことはしません。
皆さん、是非ご自分でいろんな知識を吸収して、自分のダンサーとしての身体を大事にしてあげて下さい。